霞が関と現場の間で(68)
『透析を止めた日』を読んで
中村 秀一
1
1医療介護福祉政策研究フォーラム 理事長
pp.15
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2977005
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初台の読書会で 初台リハビリテーション病院で行っている読書会(輪読会)で堀川惠子著『透析を止めた日』(2024年11月)を読んだ。この本はいくつかの書評でとりあげられており、前から気にはなっていた。「福岡厚生労働大臣が幹部に配った本」ということが決め手になり、読書会で読むことになった。 著者はノンフィクション作家。すでに透析医療を受けていたNHKの敏腕ディレクターと結婚。家族として「透析がいかに厳しい治療かという現実」を体験。しかし、夫の全身状態が悪化し、透析を維持することができなくなった。透析患者は日本の緩和ケアの対象になっていないため、「人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうこと」になる。
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