潮流
「ケアする病院ネットワーク」が設立 「治療」と「ケア」の調和の実現へ
pp.27
発行日 2025年3月11日
Published Date 2025/3/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2957009
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身体拘束ゼロに取り組む10名の医師で設立した「ケアする病院ネットワーク」は2月7日、都内で第1回立ち上げ記念研究会を開催した。発起人を代表して田中志子氏(医療法人大誠会内田病院理事長・院長)は、「治療とケアを一体として捉え、両者を調和させた医療の実現をめざす」と訴えた。 発起人は表のとおり。発起人について2000年から身体拘束をまったく行わずに医療とケアを提供している内田病院の田中氏は、「慢性期ながらケアミックスの病院として感染症などの炎症の治療は点滴もするし、経鼻栄養や胃ろう、気管カニューレなどが挿入されている患者も治療するが、ミトンやつなぎ服といった身体拘束を一切行わずに治療している。こうした私たちの一つひとつの工夫を見学に来てくれた病院が自院での身体拘束をゼロにして活動に意義を感じてくれた人たちを中心に集まってもらった。すべての発起人の病院で身体拘束ゼロを実現しているわけではないが、今まさに身体拘束を1例でも減らせるかにエネルギーを投入してくれている仲間が参加している」と説明した。
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