特集 緩和医療
セミナー Serious illnessと緩和ケア
慢性腎不全の緩和ケア
大武 陽一
1
1たけお内科クリニック からだと心の診療所
キーワード:
▶CKD患者の苦痛は身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな側面からなる全人的苦痛である.
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▶CKDの病の軌跡は,急性増悪を繰り返しながら段階的に機能が低下するのが特徴である.
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▶CKD患者の症状緩和において,KRTの導入は最も効果的な治療となりうる.
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▶疼痛管理では腎機能に応じた薬剤選択が必須で,特にNSAIDsや一部のオピオイド使用は慎重に行う.
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▶尿毒症性搔痒症には,保湿などのスキンケアに加え,選択的κオピオイド受容体作動薬が有効である.
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▶CKD患者は抑うつや不安を合併しやすく,傾聴や専門家との連携を含む精神的ケアが重要である.
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▶本人の価値観を尊重した意思決定のため,ACPを早期から繰り返し行うことが望ましい.
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▶治療法選択では,KRTと並びCKMも選択肢であり,SDMを通じて患者とともに決定する.
Keyword:
▶CKD患者の苦痛は身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな側面からなる全人的苦痛である.
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▶CKDの病の軌跡は,急性増悪を繰り返しながら段階的に機能が低下するのが特徴である.
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▶CKD患者の症状緩和において,KRTの導入は最も効果的な治療となりうる.
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▶疼痛管理では腎機能に応じた薬剤選択が必須で,特にNSAIDsや一部のオピオイド使用は慎重に行う.
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▶尿毒症性搔痒症には,保湿などのスキンケアに加え,選択的κオピオイド受容体作動薬が有効である.
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▶CKD患者は抑うつや不安を合併しやすく,傾聴や専門家との連携を含む精神的ケアが重要である.
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▶本人の価値観を尊重した意思決定のため,ACPを早期から繰り返し行うことが望ましい.
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▶治療法選択では,KRTと並びCKMも選択肢であり,SDMを通じて患者とともに決定する.
pp.214-217
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.02_012
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はじめに
緩和ケアは,かつてのがん終末期医療というイメージから脱却し,現在では生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対し,疾患の早期から痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を予防し,和らげることを通して,生活の質quality of life(QOL)を改善するアプローチと広く定義されている.この定義に基づけば,生命を脅かす疾患である慢性腎臓病chronic kidney disease(CKD)の患者・家族も,診断早期から緩和ケアの対象となる.

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