特集 緩和医療
セミナー Serious illnessと緩和ケア
慢性呼吸不全の緩和ケア
萩本 聡
1
1公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科/緩和ケア内科
キーワード:
▶呼吸不全の緩和ケアは終末期でも原疾患の治療を継続する.
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▶呼吸困難の緩和には,酸素療法,送風療法,呼吸リハビリテーション,オピオイドなどがある.
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▶呼吸困難に対して,モルヒネ経口薬10mg/日以下から開始する.
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▶予後が不確実な経過にはACPを実践することが重要であり,急性期にはtime-limited trial(TLT)を行うことがある.
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▶速放性製剤の頓用で呼吸困難緩和の効果と副作用を確認してから定期内服を始めることもあるが,オピオイド依存の観点から原則頓用の使用は行わないことが望ましい.
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▶症状緩和の効果をみて漸増するが,最大投与量は30mg/日までを目安とする.ただし最終末期にはさらに増量が必要な場合がある.
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▶TLTとは一定期間に限って侵襲的な治療を含む急性期治療を行い,あらかじめ定めた基準によって改善や悪化を判断する手法である.
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▶実践にあたっては各施設で十分に本人と家族の感情に配慮した意思決定支援を行い,倫理的な課題に対応するプロセスをとることが重要である.
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▶厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」では終末期の判断やTLTの実際のプロセスの記載が不十分であることが課題である.
Keyword:
▶呼吸不全の緩和ケアは終末期でも原疾患の治療を継続する.
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▶呼吸困難の緩和には,酸素療法,送風療法,呼吸リハビリテーション,オピオイドなどがある.
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▶呼吸困難に対して,モルヒネ経口薬10mg/日以下から開始する.
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▶予後が不確実な経過にはACPを実践することが重要であり,急性期にはtime-limited trial(TLT)を行うことがある.
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▶速放性製剤の頓用で呼吸困難緩和の効果と副作用を確認してから定期内服を始めることもあるが,オピオイド依存の観点から原則頓用の使用は行わないことが望ましい.
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▶症状緩和の効果をみて漸増するが,最大投与量は30mg/日までを目安とする.ただし最終末期にはさらに増量が必要な場合がある.
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▶TLTとは一定期間に限って侵襲的な治療を含む急性期治療を行い,あらかじめ定めた基準によって改善や悪化を判断する手法である.
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▶実践にあたっては各施設で十分に本人と家族の感情に配慮した意思決定支援を行い,倫理的な課題に対応するプロセスをとることが重要である.
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▶厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」では終末期の判断やTLTの実際のプロセスの記載が不十分であることが課題である.
pp.208-213
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.02_011
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はじめに
呼吸不全とは「呼吸機能障害のため動脈血ガスが異常値を示し,そのために正常な機能を営めない状態であり,室内空気呼吸時の動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr以下となる呼吸器系の機能障害,またはそれに相当する状態」と定義されている.さらに呼吸不全の状態が1ヵ月以上続いた場合に慢性呼吸不全とされている.

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