今月の主題 経静脈・経腸栄養―プランニングとその実践
疾患治療としての栄養療法
慢性呼吸不全
大川 貴正
1
,
東口 髙志
2
1尾鷲総合病院NST & Clinical Pass Complex(NCC),リハビリテーション部
2藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座
pp.798-800
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100632
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
慢性呼吸不全,特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の栄養状態は,呼吸機能,呼吸筋力,免疫能と密接に関連する.
COPDにおける栄養障害は,エネルギー消費量の増加とカロリー摂取量の低下によるエネルギーインバランスが原因と考えられている.
COPD患者における栄養障害は肺機能の重症度とは独立した予後決定因子である.
COPD患者に対しては運動療法や呼吸筋トレーニングとともに適切な栄養療法を併用することが重要である.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.