誌上ディベート
腹腔洗浄細胞診陽性膵がんの手術適応 ①「腹腔洗浄細胞診を切除可能性の判断基準としていない」という立場から
小薗 真吾
1
,
永川 裕一
2
,
瀧下 智恵
3
,
刑部 弘哲
3
,
中川 直哉
4
,
中川 暢彦
4
,
大澤 高陽
4
,
土田 明彦
5
1東京医科大学消化器・小児外科学分野 講師
2東京医科大学消化器・小児外科学分野 教授
3東京医科大学消化器・小児外科学分野 助教
4東京医科大学消化器・小児外科学分野
5東京医科大学消化器・小児外科学分野 主任教授
pp.12-16
発行日 2022年3月31日
Published Date 2022/3/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0118.02.02_0012-0016
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膵がん治療における腹腔洗浄細胞診(CY)の取り扱いは,膵がんの治療方針を決定する上でいまだに決定的な結論は得られていない。「膵癌取り扱い規約第6版(補訂版)」1)においてCYの実施方法が規定されたが,新たに出版された「膵癌取り扱い規約第7版(増補版)」2)においてもCYはステージ分類に組み込まれておらず,CYの取り扱いに関しては現在エビデンスの集積とその評価が待たれる段階である。現時点における当院でのCYの取り扱いとその治療方針を述べる。
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