Land-Mark papers in Oncology~エポックメイカーとなった論文~
「治療」Trastuzumab emtansine for residual invasive HER2-positive breast cancer(KATHERINE)
南 博信
1
1神戸大学大学院医学研究科内科学講座腫瘍・血液内科学分野教授
pp.59-59
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.06.02_0059-0059
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術前治療による病理学的完全奏効(pCR)は予後予測因子である。したがってpCRが得られなかった場合には術後に何らかの別の治療を加えたくなる。HER2陽性乳癌の術前治療ではトラスツズマブとタキサン系抗がん薬を併用し術後にトラスツズマブを投与することが多いが,pCRが得られなかった場合に術後にトラスツズマブをそのまま使用するだけでよいのか,トラスズマブエムタンシン(T-DM1)に変更したほうがよいのか,このクリニカルクエスチョンにランダム化比較試験で答えたのがKATHERINE試験である1)。術前に最低9週間のタキサンとトラスツズマブは必須とし,ペルツズマブなどの併用も許容され,アントラサイクリンとシクロホスファミドはLocal standardで使用された。
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