用語解説
Lobular neoplasia
笹野 公伸
1
1東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座病理診断学分野教授/東北大学附属病院病理部部長
pp.66-66
発行日 2019年3月30日
Published Date 2019/3/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.05.01_0066-0066
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非浸潤性乳癌は乳管癌(ductal carcinoma in situ;DCIS)と小葉癌(lobular carcinoma in situ;LCIS)に分類されるが,後者に関しては病理組織学的に異形小葉過形成(atypical lobular hyperplasia;ALH)との鑑別が従来から大きな問題となってきた。双方ともに図1に示すように基本的には間質浸潤を伴わないで小葉内にEカドヘリン陰性の小型の異形細胞が増殖する病態である。しかしLCISが悪性で,ALHが良性であることから数多くの病理組織学的鑑別診断の試みが報告されてきた1)。
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