誌上ディベート
HER2陰性乳癌の術前化学療法でpCRが得られなかった場合,術後補助化学療法を追加すべきか(JBCRG-04を念頭に) 「追加すべきである」とする立場から
古武 剛
1
1京都大学大学院医学研究科乳腺外科学
pp.32-35
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.03.01_0032-0035
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切除可能なHER2陰性乳癌に対する術前/術後化学療法の発展は多くの患者に治癒をもたらしたが,ある一定数の患者では再発を防げていない。再発後の治癒は困難であり,周術期にいかに腫瘍を根絶できるかが治療の鍵となる。より低い再発率を目指すべくさまざまな治療法が検討されている。その1つに,現在の標準的な術前/術後化学療法では再発リスクを抑制できない患者を対象として新たな治療開発を目指した研究が行われている。再発リスクの評価には病理学的完全奏効(pCR)が有用との報告が数多くなされている。●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。・論点整理/南博信・「追加すべきである」とする立場から/古武剛・「追加すべきでない」とする立場から/山中康弘
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