特集 Special Article:
入院・外来治療における取り組みの現状 3.外来治療における自助グループなどとの連携
辻本 士郎
1
1ひがし布施クリニック院長
キーワード:
アルコール専門外来
,
自助グループ
,
断酒会
,
連携
,
SBIRTS
Keyword:
アルコール専門外来
,
自助グループ
,
断酒会
,
連携
,
SBIRTS
pp.19-24
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.07.01_0019-0024
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アルコール専門外来は多くの社会資源と連携し成立している。そのなかで最も重要なものは,断酒会やAAなどの自助グループである。在院時間が限られる外来の宿命として,断酒の仲間づくりが専門入院ほどできず,自助グループに入会する人も限られる。本稿では断酒会に焦点を当てた。最近の断酒会会員現況調査から,会員数の減少問題の解決が緊急の課題となっている。会員数の減少は,時代の変化に十分に対応できていないこと,会員の高齢化,新入会員数や家族会員数の減少によるところが大きい。その解決法として,医療機関から断酒会員に直接つなぐSBIRTSの全国展開が有効である。また,多機能化した専門医療の限界と弊害,利益を追求する会社の論理を持ち込んだ自助グループの組織のあり方の再考などを提言した。医療機関は自助グループとの連携を大切にすべきである。「KEY WORDS」アルコール専門外来,自助グループ,断酒会,連携,SBIRTS
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