Highlights
第34回アルコール医学生物学研究会学術集会
pp.92-97
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.03.02_0092-0097
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
(座長)竹井謙之先生(三重大学大学院医学系研究科消化器内科学教授)「わが国における飲酒の実態」わが国の国民1人当たり年間平均アルコール消費量は、1993年をピークに漸減傾向がみられるが、飲酒者割合は調査開始時の1954年から急速に増加し、この10年ほどは男性84%、女性63%程度で高止まりの様相を呈している。若年者(20代)に限定すると、女性の飲酒者割合は2008年に90%に達し、男性を上回る結果となった。2013年は男女ともに84%であり、最近のわが国の傾向としては若い女性の飲酒者割合の高さが目立っていると言える。また、2013年に厚生労働科学研究が実施した全国調査では、アルコール依存症の推計数が107万人(男性94万人、女性13万人)と驚くべき結果となった。そのうち84%は過去1年間に医療機関を受診しているが、受診先は内科や外科であり、アルコール依存症の治療目的での受診は4万人程度にすぎないと推定されている。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.