巻頭座談会 Round-Table Discussion
動脈管開存症 Up Date
住友 直方
1
,
横山 詩子
2
,
金 成海
3
,
矢崎 諭
4
1埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科教授
2東京医科大学細胞生理学分野主任教授
3静岡県立こども病院循環器科医長
4榊原記念病院小児循環器科部長
pp.7-14
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.12.01_0007-0014
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肺動脈と大動脈を繋ぐ動脈管は胎内では開存しており,生後自然閉鎖される血管である。動脈管開存症(PDA)は動脈管が出生後も開存したままとなる疾患であり,開存が大きく症状が悪化すると肺出血や腎不全,頭蓋内出血,壊死性腸炎などを合併するほか,慢性肺疾患や未熟児網膜症,低栄養など長期予後にも影響する可能性が示されている。本座談会では各専門領域の先生方をお招きし,動脈管のメカニズムや内科的治療,カテーテルによる動脈管閉鎖術,動脈管ステント留置術とハイブリッド治療による治療戦略についてご討論いただいた。
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