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TTTSに対する胎児鏡下レーザー治療─今後の展開─ 吻合血管を考慮した凝固法
中田 雅彦
1
1東邦大学医学部産科婦人科学講座教授
pp.22-24
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.09.01_0022-0024
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双胎間輸血症候群(twin to twin transfusion syndrome;TTTS)に対する胎児治療としての胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(fetoscopic laser photocoagulation;FLP)は,胎盤に存在する胎児間の吻合血管を凝固することにより血流の不均衡を是正する治療法である。現在,FLPはTTTSに対する治療の第一選択となっており,わが国でも全国の拠点病院において広く行われている。本治療では子宮内に胎児鏡を挿入し,胎盤表面の吻合血管を確認後,レーザーを用いて(わが国ではNd:YAGレーザーを用いている)凝固する。吻合血管の形態や位置などによりこれまでさまざまな凝固法が行われてきた。本稿では,凝固法の変遷と現状,今後の展開について概説する。「key words」TTTS,Sequential法,Solomon法
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