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熊本地震時の周産期医療 2016年熊本地震と熊本市民病院 ─産科医の立場から─
蔵本 昭孝
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1前 熊本市民病院産科部長/現 愛育会福田病院MFICUセンター長
キーワード:
熊本地震
,
周産期母子医療センター
Keyword:
熊本地震
,
周産期母子医療センター
pp.27-32
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.08.03_0027-0032
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2016年4月14日午後9時26分前震,4月16日午前1時25分本震,共に震度7の地震が熊本地方を襲った。火の国とも水の国ともいわれる「自然豊かな国」熊本において,今回のような大地震に見舞われるなど夢にも思っていなかった。湧水に富む江津湖は加勢川の膨張湖として知られ,この湖の東に熊本市民病院はある。また熊本市民病院は,今回の地震で大きな被害のあった益城町,西原町,南阿蘇村方面から比較的近い総合病院として知られていた。熊本県は,大きく7つの医療圏域で構成されており(図),熊本地震前にはその中央に位置する熊本中央圏域に2つの総合周産期母子医療センターと2つの地域周産期母子医療センターの4つのセンターを有していた。さらに阿蘇圏域を除く5つの圏域には産科あるいは新生児中核病院が配置され,周産期医療ネットワーク機能の充実が図られていた。「KEY WORDS」熊本地震,周産期母子医療センター
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