ドライアイベストリサーチアワード受賞者決定

今回は，2017年に行われたドライアイリサーチアワード発表会において，受賞された３名，そのなかでもベストリサーチアワードに輝いた慶應義塾大学の内野裕一先生の論文をご紹介する。内野先生のご自身による論文解説，内容については一般の眼科の先生にも容易に理解しやすいように書かれている。結論を集約すると，①正常者では結膜杯細胞密度と涙液中MUC5AC（これは結膜杯細胞から分泌されるムチン）のタンパク量とは正の相関がある。②喫煙者では，その結膜杯細胞密度は減少しており，同様に涙液中MUC5ACのタンパク量も減少している。という，とてもシンプルでわかりやすいものである。