連載 患者様満足度講座
患者様の満足度を高めるためのドライアイ診療とは ~術後②緑内障編~
山本 哲也
1
1岐阜大学大学院医学系研究科眼科学分野教授
pp.48-50
発行日 2017年4月11日
Published Date 2017/4/11
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.12.01_0048-0050
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実は緑内障診療はocular surfaceととても関連が深い。なぜかというと,一つには大量に長期間使われる緑内障治療薬。これが角結膜上皮に悪影響を与えないわけがない。もう一つが濾過手術。必要悪とはいえ濾過胞の存在は眼表面に凹凸を生じさせ,これが涙液の不安定性を生じる。緑内障診療には角膜上皮障害や眼表面の違和感がつきものであり,想像できるようにドライアイも緑内障でしばしば認められる。ここでは,緑内障濾過手術を中心として,緑内障手術とドライアイ,角膜上皮障害の関連について,緑内障術者の立場から述べる。「key words」緑内障,濾過胞,ドライアイ,bleb dysesthesia,トラベクレクトミー
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