ドライアイリサーチアワード受賞論文解説
スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)ノックアウトマウスにおける酸化ストレスおよび加齢に伴うマイボーム腺機能不全
Osama Ibrahim
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.38-39
発行日 2016年10月31日
Published Date 2016/10/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.11.02_0038-0039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
マイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)は,蒸発亢進型ドライアイの最多の原因であり,涙液減少型ドライアイとも関連がある。日本では60歳以上で73%がドライアイに罹患しMGDを伴うという報告がある1)。活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)は加齢によって蓄積され,細胞の構成成分を障害し,加齢に関する慢性疾患に寄与する。この変化はROSとスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)を含む抗酸化防御酵素とのバランスが壊れる結果である。SOD1ノックアウトマウスは加齢黄斑変性および加齢によるドライアイ疾患の動物モデルとして優れている2)。「key words」ドライアイ,マイボーム腺,reactive oxygen species(ROS),(SOD1)ノックアウトマウス
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.