連載 ドライアイと関連疾患
コンタクトレンズとドライアイ
平岡 孝浩
1
1筑波大学医学医療系眼科講師
pp.48-52
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.11.01_0048-0052
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「はじめに」コンタクトレンズ(CL)ユーザーの3~5割がドライアイ関連症状を有しており,多いものでは約8割に自覚症状が認められたと報告されている1)。また,装用開始直後よりも1日の後半にかけて症状が強くなる特徴がある2)。本邦の疫学調査でもドライアイ発症の最も大きなリスクファクターはCL装用(オッズ比3.61)であったと報告されており3),CLとドライアイは切っても切れない関係にあると言える。自覚症状に関しては他のドライアイと同様に多彩であり,乾燥感のみならず異物感や不快感,霧視,充血,疲れなど様々である。角結膜所見としては,ソフトコンタクトレンズ(SCL)装用者では下方を中心としたスマイルマークパターンの上皮障害が典型的であり,ハードコンタクトレンズ(HCL)装用者では3時-9時ステイニングが特徴的である。「KEYWORDS」コンタクトレンズ,ドライアイ,摩擦,視機能,点眼
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