連載 患者様満足度講座
患者様の満足度を高めるためのドライアイ診療とは~ムンテラ編④~
岩崎 直樹
1
1イワサキ眼科医院院長
pp.44-47
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.11.01_0044-0047
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当院は大阪の繁華街「ミナミ」のど真ん中,心斎橋筋1丁目にある創業58年目の眼科である。母の代からコンタクトレンズ(CL)を専門としてきたので,20~30年にわたりCLを装用している患者さんもおられる。そうかと思えば,カラーCLトラブルで飛び込んでくる水商売の女性たちも多く,バリエーションに富んでいる。忙しい人が多く,また大阪弁で言う「イラチ」(いらいらして我慢ができない)も多い。私がここで診察を始めてからもう18年(不定期に勤務していたのを入れると25年以上)を超えるが,CLの進歩とともにその疾病構造も変化してきたと感じている。昔はハードCLの曇りに対する治療やCLによる角膜潰瘍,浸潤,びらんなどの急性疾患と巨大乳頭性結膜炎が主であったが,使い捨てソフトCLの台頭とともにドライアイが増加してきたと感じている。そのため,おのずとドライアイ診療もCLユーザーを念頭に置いたものになっていることをご承知願いたい。またオフィスワーカーも多い土地柄であり,眼精疲労も多い主訴であるが,その裏に隠れたドライアイをターゲットとして問診を進めることも多く経験する。「KEYWORDS」患者コミュニケーション,BUT,カルテ記載
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