連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療 ―松原眼科クリニック―
松原 令
1
1医療法人社団松原眼科クリニック院長
pp.60-61
発行日 2015年4月30日
Published Date 2015/4/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.10.01_0060-0061
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「はじめに」私がドライアイ診療に力を入れるようになったのは,ジクアホソルナトリウムとレバミピドが発売されたのがきっかけでした。それまでの目薬におけるドライアイ治療の多くは,ヒアルロン酸ナトリウムでしたが,患者さんの満足度はそれほど高くありませんでした。しかし,ジクアホソルナトリウム,レバミピドの登場により,ドライアイの患者さんの満足を得ることができ,治療に恐怖を感じながら暗い顔で来院される患者さんを笑顔にすることができる数少ない疾患であると気づくに至ったのです。特に、コンタクトレンズ(CL)装用者でジクアホソルナトリウムに処方を変更した結果,再診時にこれまでに見たことのない明るい笑顔で来院された患者さんを見たとき,この点眼液によって症状が改善して患者さんの満足が得られたことを実感しました。クリニックへの来院・通院のイメージがマイナスからプラスに変わった瞬間でした。CL装用の若いドライアイ患者さんにはジクアホソルナトリウムは良い薬剤だと思います。
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