連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療② ―医療法人 永山眼科クリニック―
永山 幹夫
1
1永山眼科クリニック 院長
pp.40-41
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.17.01_0040-0041
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当院は,岡山市内から約50km西南の瀬戸内海に面したのどかな港町にあるクリニックです。2004年の開業から20年近くが経ちますが,地域の高齢化を反映して,患者さんは難聴や軽度認知症など理解に問題のある方が目立ちます。疾患としては,緑内障や眼表面であれば結膜疾患,マイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)関連などが多くを占めています。そのなかでドライアイは来院者の4割程度に合併しています。よくみられるのは緑内障で点眼治療を続けるなかで角膜上皮障害が進行し,異物感や充血の訴えからドライアイがみつかるパターンです。働き盛り世代では,目の疲れや異物感などの訴えからドライアイ診断に繋がるケースがこの2〜3年で増えてきている印象です。その原因はドライアイの症例そのものが増加していることに加えて,効果的なドライアイ治療法が多く開発され治療対象となる方が増えているからだと思います。
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