特集 CURRENT TOPICS 便秘症診療の最前線
3 日常生活指導における便秘治療
眞部 紀明
1
1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)教授
pp.18-21
発行日 2020年6月30日
Published Date 2020/6/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.16.01_0018-0021
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慢性便秘症には腸管運動に関与する神経の変化などの内因性と生活環境の変化などの外因性の複数の要因が関与している。したがって,効率の良い便秘治療を行うには,外因的要因を整えながら内因的要因を改善するための薬物治療を併行していくことが重要である。生活習慣や食習慣の改善が慢性便秘に対して一定の効果を示したとするエビデンスレベルの高い報告はいまだ少ないのが現状であるが,これまでに食物繊維の摂取に加えた水分の飲用量の増加や運動,腹壁マッサージが慢性便秘の症状改善に有効とする検討結果が数編報告されている。
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