MY SETBACKS 私が挫折しそうになった経験
第5回
浅香 正博
1
1北海道医療大学学長
pp.68-69
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.02_0068-0069
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本誌『THE GI FOREFRONT』の編集委員は私を入れて5名であるが,発刊15年目になると現役教授は三輪先生ただ一人となり,他は名誉教授になり教室経営の重責から解放されるとともに学会運営からも離れることになった。そこで大所高所から本誌の若い読者へ向けてのメッセージを送るには成功談より1つ間違うと失敗につながった挫折経験を語ってもらうのがよいのではないかと編集会議で提案したところ,一人の反対もなく承認された。これまで4人の編集委員に書いてもらったが,なかなか普通の雑誌では公表できないことまで語ってくれており,当初の目的は達成できていると感じている。私の場合,表面上明るく楽天的に見えるため挫折経験などないのではと誤解されている可能性が高い。しかしながら,私のこれまでの人生を振り返ると挫折の連続であり,よくここまでたどり着いたものだと時折考えることがある。挫折は何かにチャレンジした結果生じるものであるから,好奇心旺盛な性格が幸いして何にでもチャレンジして跳ね返されいくつもの挫折を味わった。その中から挫折寸前までいきながらそれを跳ね返すことができた数少ない経験について話をしたい。
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