MESSAGE FROM EDITOR エディターズ・メッセージ
第24回 英語と医師とグローバル社会
三輪 洋人
1
1兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授
pp.58-60
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.12.02_0058-0060
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私は医学部5年生の臨床実習の最後に英語の口頭試問を行っている。その週に消化器内科をラウンドする数名の学生を1列に並ばせて英語の試験をする。英語の試験といっても私が質問した日本語の消化器の臓器名を順に英語で答えさせるのである。例えば私が「食道」といえば,学生は「esophagus」と答える。消化器内科を3 週間ラウンドした後なので,消化器の臓器名ぐらいは正しく答えられるようにして欲しいという願いを込めての口頭試験である。ただ,試験なので,基礎編で答えられない学生には罰点(罰点が積み重なると進級が危なくなる)を与える。基礎編は基本的な臓器名,応用編は症状や徴候,病名などの英語名である。
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