特集 CURRENT TOPICS 炎症性腸疾患を解き明かす─今後の解決すべき問題に向けて─
4 炎症性腸疾患モニタリング・画像診断の変遷─新たな低侵襲検査への挑戦─ ①新たなバイオマーカーの有用性─潰瘍性大腸炎のバイオマーカーとしての免疫学的便潜血検査─
加藤 順
1
1和歌山県立医科大学第二内科准教授
pp.32-34
発行日 2016年9月30日
Published Date 2016/9/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.12.01_0032-0034
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IBDの疾患活動性評価のゴールドスタンダードは内視鏡所見である。しかしながら,内視鏡は侵襲度が高く,頻繁にできる検査ではない。我々はIBD患者の便を用いた内視鏡的活動性のバイオマーカーとして,大腸癌検診で用いられている免疫学的便潜血法(FIT)の有用性を報告してきた。FITはUCの内視鏡的活動性とよく相関し,簡便,安価なUCの疾患活動性のバイオマーカーとして非常に有用である。
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