特集 ヒト胎盤機能と病態
ステロイド産生と異常
生水 真紀夫
1
1千葉大学大学院医学研究院生殖医学教授
キーワード:
胎盤
,
ステロイドホルモン
,
アロマターゼ欠損症
,
サルファターゼ欠損症
,
子癇前症
Keyword:
胎盤
,
ステロイドホルモン
,
アロマターゼ欠損症
,
サルファターゼ欠損症
,
子癇前症
pp.23-29
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.03_0023-0029
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妊娠中には黄体ホルモンとエストロゲン,アルドステロンが著増する。その増加不全は流産,母児の男性化や胎盤機能低下,妊娠高血圧症候群などの病態に関与している。黄体ホルモンは胎盤で合成され,胎児副腎・胎児肝臓・胎盤絨毛で代謝されてエストロゲンに転換される。アルドステロン合成経路はよくわかっていない。妊娠中にはアンドロゲンとコルチゾールはおおむね一定に保たれる。アンドロゲンやコルチゾールの上昇は,胎児の男性化や成長抑制に関与する。「KEY WORDS」胎盤,ステロイドホルモン,アロマターゼ欠損症,サルファターゼ欠損症,子癇前症
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