特集 ヒト胎盤機能と病態
血管新生関連因子産生と疾患
宮武 里沙
1
,
熊澤 惠一
2
,
甲賀 かをり
3
1東京大学医学部産婦人科学教室
2東京大学医学部産婦人科学教室講師
3東京大学医学部産婦人科学教室准教授
キーワード:
胎盤形成
,
リモデリング
,
妊娠高血圧腎症
,
血管新生関連因子
,
プラバスタチン
Keyword:
胎盤形成
,
リモデリング
,
妊娠高血圧腎症
,
血管新生関連因子
,
プラバスタチン
pp.31-36
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.03_0031-0036
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
妊娠高血圧腎症(PE)は胎盤形成の段階から異常を認め,現時点で有効な治療法は分娩終結のみである。そのため早産も相対的に増加するなど,児への影響も大きい。また,PEを発症した場合は虚血性心疾患などの発症率が上昇することが知られている。昨今,PEにおける血管新生関連因子に関する研究やその発症を予防する薬剤の研究が進んでいる。しかし,現時点でPEの発症機序はいまだ解明されていない。これを明らかにし,発症予防策を確立することが今後の課題と考えられる。「KEY WORDS」胎盤形成,リモデリング,妊娠高血圧腎症,血管新生関連因子,プラバスタチン
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.