特集 小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療
Ⅴ.思春期の問題
小児心身医療からみる思春期の問題と対応
岡田 あゆみ
1,2,3
1岡山大学学術研究院医歯薬学域
2同・病院小児科
3同・小児心身医療科
キーワード:
自我同一性
,
心身相関
,
bio-psycho-social model
,
神経性やせ症(anorexia nervosa)
,
メタ認知
Keyword:
自我同一性
,
心身相関
,
bio-psycho-social model
,
神経性やせ症(anorexia nervosa)
,
メタ認知
pp.225-233
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001450
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SUMMARY
▷思春期の心性と発達課題に留意しながら,こどもの状態をbio-psycho-social modelで全人的に評価する.
▷学童期と比較して素因の影響が大きくなり,成人期へ移行する可能性のある疾患が増加する.
▷こどもの心身相関への気づきやメタ認知の有無を確認する.振り返りを行いながら,自ら対処する力を向上させる心身症の治療は,こどもの成長を促すという視点をもつ.
▷治療は協働作業であり,「症状と付き合いながら」「症状があってもできることを探す」ことが重要である.答えはこども自身が見つけるが,伴走者としての周囲の大人・治療者の存在意義を意識する.
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