特集 漢方医学の妙諦を探る
漢方医学が得意とする婦人科症状:その発症メカニズムと治療効果 (2)肩こり
濱口 眞輔
1
1獨協医科大学医学部麻酔科学講座主任教授
キーワード:
肩こり
,
頸部痛
,
外傷性頸部症候群
Keyword:
肩こり
,
頸部痛
,
外傷性頸部症候群
pp.53-56
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.04_0053-0056
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肩こりは,姿勢不良,運動不足,過労,寒冷,精神的緊張などで発症し,身体的要因に加えて心理的,社会的要因が複雑に関与している。東洋医学的には外因(風寒,風湿,寒湿)と,内因および不内外因(気滞,気逆,気虚,瘀血,血虚)が原因となり,風寒は葛根湯(カッコントウ),寒湿には葛根加朮附湯(カッコンカジュツブトウ),風湿には麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ),気滞や気逆には柴胡剤や理気剤,気虚には補気剤,瘀血には駆瘀血剤,血虚には補血剤を選択する。患者の発症機転と受診時の状態を評価して,適切な方剤を選択することが重要である。「KEY WORDS」肩こり,頸部痛,外傷性頸部症候群
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