Japanese
English
誌上シンポジウム 肩こりの病態と治療
肩こりの病態―アンケート調査より
Clinical Findings of Chronic Non-specific Neck Pain Based on the Questionnaire
篠崎 哲也
1
,
大沢 敏久
1
,
堤 智史
1
,
小林 勉
1
,
高岸 憲二
1
Tetsuya Shinozaki
1
,
Toshihisa Osawa
1
,
Satoshi Tsutsumi
1
,
Tsutomu Kobayashi
1
,
Kenji Takagishi
1
1群馬大学大学院機能運動外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gunma Uni-versity Graduate School of Medicine
キーワード:
肩こり
,
chronic non-specific neck pain
,
病態
,
pathogenesis
,
アンケート調査
,
questionnaire
,
看護師
,
nurses
Keyword:
肩こり
,
chronic non-specific neck pain
,
病態
,
pathogenesis
,
アンケート調査
,
questionnaire
,
看護師
,
nurses
pp.409-412
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101038
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県内の病院に勤務する1,347名の看護師を対象に肩こりに関するアンケート調査を行った.調査内容は,年齢・性別・日常に感じるストレスの程度・最近1週間での肩こりの有無・肩こりが生じる部位・1日のうちで肩こりが生じる時間帯・1週間で肩こりが生じた時期・肩こりに痛みを伴うか否か・その痛みの程度・肩こりの継続期間・運動により肩こりが変化するか否か・およびその運動の種類であった.「肩こりがある」と回答した看護師は1,014名であり,「ない」と回答した333名よりも多かった.肩こりを感じる部位としては,頚部から肩甲骨内側が多く,肩周辺は少なかった.日常のストレスは,肩こりあり群のほうがなし群に比べ有意に高かった.肩こりの特徴としては,長期間にわたり毎日自覚していること,半数以上の者が疼痛を伴っていることが判明した.また,肩こり群の約4割がストレッチなどの軽い運動を行うことで症状が軽快すると回答した.
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