特集 Preconception Care―健やかな母子となるための最新トピックス―
子宮内膜 (2)幹細胞からみた子宮内膜の健常性の維持
升田 博隆
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室専任講師
キーワード:
子宮内膜
,
健常性
,
幹細胞
,
細胞治療
Keyword:
子宮内膜
,
健常性
,
幹細胞
,
細胞治療
pp.35-40
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.25.04_0035-0040
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子宮内膜は,妊娠のためだけに存在する一般的には注目度の低い組織であるが,着床から分娩に至るまで妊娠を維持する「種の保存」のための重要器官である。ヒトの子宮内膜は,月経周期という再生と剝脱のサイクルを初経から閉経まで約1ヵ月ごとに繰り返すため,その高い再生能力から組織幹細胞の存在が強く示唆される。そのため,子宮内膜の健常性は子宮内膜幹細胞によって維持されていると考えられる。本稿では,これまでに得られている子宮内膜幹細胞についての知見を紹介するとともに,子宮内膜の健常性の障害とその治療についても概説する。「KEY WORDS」子宮内膜,健常性,幹細胞,細胞治療
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