特集 子宮内膜・子宮内腔とその異常
Ⅰ.子宮内膜の基礎
2.子宮内膜におけるアポトーシス
谷口 文紀
1
1鳥取大学医学部産科婦人科学
キーワード:
アポトーシス
,
子宮内膜
,
カスパーゼ
Keyword:
アポトーシス
,
子宮内膜
,
カスパーゼ
pp.1327-1332
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000955
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要旨
アポトーシスとは,個体や組織のホメオスタシスを維持するために,不要な細胞を自壊・排除するプログラム化された細胞死のことを指す.ここでは,細胞の核濃縮やDNA断片化などがみられ,組織の形態・機能維持の過程で不要な細胞は除かれる.子宮内膜においては,アポトーシスにより機能層の増殖停止した細胞が排除される現象が推察されることから,子宮内膜機能や月経周期の調節作用の根幹をなすと考えられる.本稿では,アポトーシスのメカニズムと子宮内膜における役割について解説する.
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