特集 生殖医療UP-TO-DATE
子宮移植
木須 伊織
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室特任助教
pp.69-75
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.23.03_0069-0075
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「Summary」近年,先天的もしくは後天的に子宮を失った子宮性不妊女性が自らのおなかで児を得るための1つの選択肢として子宮移植が考えられ,2014年10月には世界ではじめての生体間子宮移植後の出産が報告された。子宮移植は多くの医学的,倫理的,社会的問題が内包され,その臨床応用にはそれらの課題を十分に議論したうえで,慎重に検討されなければならない。しかしながら,この技術は子宮性不妊女性に福音をもたらすことが大いに期待され,新たな生殖医療および臓器移植医療として臨床展開されていく可能性を秘めている。「Key words」子宮移植,子宮性不妊,カニクイザル,代理懐胎,Mayer-Rokitansky-Küster-Hauser症候群
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