特集 生殖医療UP-TO-DATE
胚培養
安藤 寿夫
1
1豊橋市民病院総合生殖医療センター長
pp.35-40
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.23.03_0035-0040
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「Summary」生殖補助医療(assisted reproductive technology;ART)の歴史は,胚培養発展の歴史と連動している。ARTにおけるほかのほとんどの操作が短時間的であるのに対して,胚培養は最長数日間に及ぶ。市販の物品などを用いれば胚盤胞までの培養は今や容易に実現可能であるが,生理的な正常胚発育環境を体外で完璧に実現するには至っていない。今あらためて,胚培養に関連する基本的問題点を整理し,培養室・培養器・培養液などについての重要事項を謙虚にまとめた。タイムラプスインキュベーターの急速な普及により変わりゆく胚培養の今後についても,これまでとは少し違った角度から述べた。「Key words」培養器,培養液,タイムラプスインキュベーター,WOW培養システム
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