特集 神経難病に挑む―診断学から治療学へ―
中枢神経炎症性脱髄疾患の治療の進歩
眞﨑 勝久
1
1九州大学病院脳神経内科 診療准教授
キーワード:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎
,
MOG抗体関連疾患
,
疾患修飾薬
,
生物学的製剤
Keyword:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎
,
MOG抗体関連疾患
,
疾患修飾薬
,
生物学的製剤
pp.23-27
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.04_0023-0027
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多発性硬化症、視神経脊髄炎スペクトラム障害、MOG抗体関連疾患に大別される中枢神経炎症性脱髄疾患は近年、診断・治療ともに大きく変革している。特に多発性硬化症では抗CD20モノクローナル抗体製剤を含む新規疾患修飾薬が複数上市され、疾患活動性の抑制や二次進行型への移行防止も可能となってきている。視神経脊髄炎スペクトラム障害では5種の生物学的製剤が使用可能となり、ステロイド薬や免疫抑制剤の長期内服による再発予防から大きく進歩し、再発ゼロ、ステロイドフリーが実現可能となっている。本疾患領域はこれまで鑑別診断や病態解明が重視されていたが、現在では治療学に重きが置かれ大きなパラダイムシフトが生じている。「KEY WORDS」多発性硬化症,視神経脊髄炎,MOG抗体関連疾患,疾患修飾薬,生物学的製剤
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