免疫性神経疾患 新たな治療戦略に向けて
わが国における免疫性神経疾患の臨床と研究の進歩
楠 進
1
1近畿大学 神経内科
キーワード:
Gangliosides
,
POEMS症候群
,
医学会
,
重症筋無力症
,
研究
,
自己免疫疾患
,
視神経脊髄炎
,
神経系疾患
,
鑑別診断
,
多発性硬化症
,
不全対麻痺-熱帯痙性
,
Fisher症候群
,
Guillain-Barre症候群
,
抗ガングリオシド抗体
,
病態生理
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Gangliosides
,
Nervous System Diseases
,
Multiple Sclerosis
,
Neuromyelitis Optica
,
Myasthenia Gravis
,
Research
,
Societies, Medical
,
Paraparesis, Tropical Spastic
,
POEMS Syndrome
,
Miller Fisher Syndrome
,
Guillain-Barre Syndrome
pp.751-755
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010193458
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多発性硬化症の患者数は、わが国では欧米と比べて少ないが、徐々に増加している。視神経脊髄炎の病態解明に、わが国の研究者が大きく寄与した。Guillain-Barre症候群やFisher症候群と抗ガングリオシド抗体について、わが国で世界をリードする成果が発表された。HTLV-1関連脊髄症がわが国で見出され、病態解明が進められた。1990年代以降、免疫性神経疾患の治療法は格段に進歩したが、わが国の研究者も大いに貢献した。わが国の免疫性神経疾患の診療および研究の進歩には、厚生労働省の免疫性神経疾患調査研究班および日本神経免疫学会の果たした役割が大きい。
©Nankodo Co., Ltd., 2010