特集 がんゲノム医療の現状と展望
座談会 わが国における腫瘍内科の存在意義と今後の展望
室 圭
1
,
小林 由夏
2
,
砂川 優
3
,
林 秀敏
4
1愛知県がんセンター薬物療法部 部長/副院長
2長岡中央綜合病院腫瘍内科 内科部長
3聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座 主任教授
4近畿大学医学部内科学教室 腫瘍内科部門 主任教授
pp.6-11
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.02_0006-0011
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室 1993年に発足した日本臨床腫瘍研究会が、10年後に日本臨床腫瘍学会(Japanese Society of Medical Oncology:JSMO)へと名称を変更した頃、腫瘍内科医たちは、これからのがん治療は自分たちが中心となって進めていくのだという理想を抱いていたように思います。しかし改称からおよそ20年が経過したいま、腫瘍内科医は増えてはいるものの思ったほどの増加ではなく、治療もまだまだ外科医に依存している部分が少なくありません。本座談会では、日本の腫瘍内科の現状をお話しいただくとともに、これからの腫瘍内科医が担うべき役割について、それぞれのお立場から語っていただきたいと思っています。林先生、まず大学教授の視点から、いまの腫瘍内科の役割についてお話しください。
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