特集 CKDの病態理解と新規治療法開発の現況
CKDの病態形成とオートファジー
猪阪 善隆
1
1大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学教授
キーワード:
マイトファジー
,
急性尿細管障害
,
Rubicon
,
脂質異常
,
高リン血症
Keyword:
マイトファジー
,
急性尿細管障害
,
Rubicon
,
脂質異常
,
高リン血症
pp.33-35
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.05_0033-0035
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真核生物は「自己の細胞質構成成分を隔離し,リソソームの酸性コンパートメント内で分解するシステム」として,オートファジー・リソソーム系を有している1)。オートファジーは飢餓時に強く誘導され,エネルギー産生や生存に必須な蛋白質合成のために,細胞内の蛋白質などを非特異的に分解するが,変性蛋白や障害を受けた細胞内小器官を消化することにより細胞の恒常性維持にも関与する。虚血障害などの病態にも保護的作用を有する。本稿では慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の病態形成におけるオートファジーの機能について概説する。「KEY WORDS」マイトファジー,急性尿細管障害,Rubicon,脂質異常,高リン血症
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