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特集 ライソゾーム
出芽酵母のオートファジー
Autophagy in the yeast S. cerevisiae
松浦 彰
1
,
馬場 美鈴
2
,
大隅 良典
2
Akira Matsuura
1
,
Misuzu Baba
2
,
Yoshinori Ohsumi
2
1東京工業大学生命理工学部遺伝生化学講座
2東京大学教養学部生物学教室
pp.215-219
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900910
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出芽酵母S.cerevisiaeは単細胞真核生物であり,これまで分子生物学的研究の材料として盛んに用いられてきた。酵母においても,高等生物と同様な二つのタンパク質分解系,すなわちユビキチンープロテアソーム系による選択的分解系と,分解コンパートメントにおける非選択的なタンパク質分解系が存在していることが示されている1,2)。酵母の分解コンパートメントである液胞において,自己の細胞質構成成分を非選択的に分解する過程が,高等動物の自食作用(オートファジー)と相同な系であることが近年明らかになった3)。本稿ではオートファジーの機構とその制御系の解明をめざしたわれわれの研究室の遺伝学的,分子生物学的アプローチを紹介する。
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