特集 小児リウマチ性疾患の診療~これまでのエビデンスに基づく最近の知見~
特集にあたって
森 雅亮
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生涯免疫難病学講座教授
pp.7-7
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.07_0007-0007
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小児リウマチ性疾患の診療は,この20年間で飛躍的に発展し,炎症学やリウマチ学の著しい進歩に支えられ,診断技術,治療薬・治療法において目覚ましく進歩した。また,早期診断・早期治療を積極的に推進することで,寛解・治癒を目指した医療体制を展開することが可能にもなった。その結果,小児リウマチ性疾患患者や家族の求める生活の質は確実により高いものとなったと確信している。しかし,その一方でリウマチ・膠原病の病態は自己炎症・自己免疫を基盤とする全身性炎症性疾患であると認識されていても,いまだその発症機序は解明されておらず,特に小児においてはエビデンスに基づいたコンセンサスを有する診療はまだ定着するに至っていない。
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