特集 CAR-T細胞療法の現況
CAR-T細胞の作製法と輸注後の体内動態
内堀 亮介
1
1自治医科大学免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座 特命講師
キーワード:
キメラ抗原受容体
,
細胞製造の自動化
,
ロッキングモーションバイオリアクター
,
ロッキングモーションバイオリアクター
,
閉鎖系高密度培養
Keyword:
キメラ抗原受容体
,
細胞製造の自動化
,
ロッキングモーションバイオリアクター
,
ロッキングモーションバイオリアクター
,
閉鎖系高密度培養
pp.15-18
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.11_0015-0018
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近年,B細胞性腫瘍に対するキメラ抗原受容体発現T細胞[CAR(chimeric antigen receptor)-T cell]の輸注療法(CAR-T細胞療法)の驚異的な臨床効果によって,がん免疫療法に対する大きな期待と関心が向けられている。メガファーマの相次ぐ参入により有効かつ安全性の高い基盤技術の開発競争が激化しているなかで,CAR-T細胞療法の研究開発の動きは今後さらに加速度的に進むことが予想される。しかし,2017年に米国食品医薬品局(Food and Drug Administration;FDA)に承認されたノバルティス社のKymriah®の価格は47.5万ドル(約5,260万円),Kite Pharma社のYescarta®は37.3万ドル(約4,130万円)であり,現状でのCAR-T細胞療法には莫大な費用がかかるため,広く普及するためには製造コストの低減が必要不可欠である。本稿では,CAR-T細胞製造の現状について取り上げたい。「KEY WORDS」キメラ抗原受容体,細胞製造の自動化, ロッキングモーションバイオリアクター,閉鎖系高密度培養
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