特集 CAR-T細胞療法の現況
CAR-T細胞療法の最新動向と将来展望
松永 幸子
1
1プリンセスマーガレット癌センター
キーワード:
キメラ抗原受容体
,
T細胞
,
腫瘍特異性
,
臨床効果
,
有害事象
Keyword:
キメラ抗原受容体
,
T細胞
,
腫瘍特異性
,
臨床効果
,
有害事象
pp.57-60
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.11_0057-0060
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2017年8月,CD19を標的分子とするCAR(chimeric antigen receptor)-T細胞療法(CD19-CAR-T)が米国食品医薬品局に承認されたことを皮切りに,2017年9月から2018年3月のたった半年間で全世界の免疫細胞治療研究の総数は87%増の753件に及び(うち,臨床試験は375件),そのうち54%(404件)をCAR-T細胞療法が占める1)。しかしCD19-CAR-Tは再発性や難治性のB細胞性腫瘍に対し顕著な治療効果を示したが,その他の悪性腫瘍に対しては臨床において十分な効果を得られておらず,まだ多くの問題を残している。本稿ではCAR-T細胞療法の最新研究を紹介し,現状と課題について概説する。「KEY WORDS」キメラ抗原受容体,T細胞,腫瘍特異性,臨床効果,有害事象
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