連載 一目でわかるクリニカルレシピ
免疫力をアップして感染を防ぐ食事
尾内 一信
1
1川崎医科大学小児科学主任教授
pp.86-89
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.05_0086-0089
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ワクチン、予防接種は病気にかからないこと、他人にうつさないこと、羅患した際に最小限で抑えるために行われます。それとともに体内の免疫を良くすることは私たちの体を守ってくれる重要な仕組みです。私たちの日常生活の状態と、体に備わる免疫機能の状態は密接に関係しています。加齢や日々のストレス、栄養バランスの偏りや、生活習慣などにより、日常生活のバランスが崩れると免疫機能の低下へと直結します。免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなったり、悪化し、がんなどの病気を発症するリスクが増加します。また、病気だけでなく、免疫力の低下によって血行が悪くなると、新陳代謝も低下して悪影響を及ぼします。免疫が落ちやすいのは65歳以上の高齢者、1歳前後の幼児、高血糖で白血球が感染部位に行き渡らず感染のリスクの高くなる糖尿病などの方です。
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