今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応
感染症パンデミックへの対応―新型コロナウイルス感染症を踏まえて
母体と医療従事者への感染を防ぐには
出口 雅士
1
,
山田 秀人
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座産科婦人科学分野
pp.573-578
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210431
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●産科医師は母子感染予防をかねて日頃より妊婦に感染予防策を啓発していくことがパンデミック時の妊婦の感染予防に役立つ.
●産科医師自身も平時から分娩介助時の職業感染予防に関心をもち,標準予防策を実施していくことがシミュレーショントレーニングになる.
●産科に特化した国内の感染情報収集とその情報の発信体制の確立が望まれる.
●移動の制限を伴うパンデミックは妊婦のみならず,褥婦の精神環境の悪化にもつながり,適切なサポートが必要である.
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