特集 高血圧を再考する:注目点とこれからの診療
ポリピルの未来:長寿薬としての可能性
光山 勝慶
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1熊本大学大学院生命科学研究部医学系生体機能薬理学教授
キーワード:
長寿薬
,
包括的リスク管理
,
血圧
Keyword:
長寿薬
,
包括的リスク管理
,
血圧
pp.53-58
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.08_0053-0058
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「はじめに」高血圧症患者は1種類の降圧薬だけでは血圧を十分にコントロールできない場合が過半数であり,異なるクラスの降圧薬の併用を必要とする。そのような背景から,欧米と同様にわが国でも異なるクラスの降圧薬同士を組み合わせた配合剤が次々と開発されている。配合剤は単剤治療よりも降圧効果が優れていること,患者のアドヒアランスの向上,医療経済面でのメリットを有すことで急速に普及し,降圧治療の中心になりつつある。降圧薬配合剤のように多種類の薬剤を一剤化したものを一般的にポリピルといい,降圧薬配合剤だけでなく抗糖尿病薬の配合剤や異種効能配合剤など,さまざまな種類が臨床で用いられるようになった。「KEY WORDS」長寿薬,包括的リスク管理,血圧
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