特集 原発性脂質異常症:疾患概念の整理と最近の進歩
原発性高脂血症 原発性高トリグリセリド血症の最近の考え方
吉田 博
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1東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座教授/東京慈恵会医科大学大学院代謝・栄養内科学教授/東京慈恵会医科大学附属柏病院副院長
キーワード:
Ⅳ型高脂血症
,
トリグリセリド(TG)
,
超低比重リポ蛋白(VLDL)
,
ゲノムワイド関連研究(GWAS)
Keyword:
Ⅳ型高脂血症
,
トリグリセリド(TG)
,
超低比重リポ蛋白(VLDL)
,
ゲノムワイド関連研究(GWAS)
pp.35-39
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.08_0035-0039
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「はじめに」高トリグリセリド(triglyceride;TG)血症を特徴的に示す脂質異常症の表現型としては,超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein;VLDL)のみが増加する内因性の高TG血症,すなわちⅣ型高脂血症の他に,VLDLと外因性のカイロミクロン(chylomicron;CM)がともに増加するⅤ型高脂血症,CMのみが増加するⅠ型高脂血症などがある。また血清TGとともにコレステロールが高値を示す場合,Ⅱb型高脂血症および中間比重リポ蛋白(intermediate density lipoprotein;IDL)が増加してアポ蛋白E2/E2(まれにアポ蛋白E欠損)を伴うⅢ型高脂血症がある。本稿のテーマであるⅣ型高脂血症は,血清コレステロールの増加はなく,軽度~中等度(おおむね200~500mg/dL)の高TG血症を呈し,わが国でも頻度高く認められる脂質異常症である。「KEY WORDS」Ⅳ型高脂血症,トリグリセリド(TG),超低比重リポ蛋白(VLDL),ゲノムワイド関連研究(GWAS)
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