今月の臨床 中高年女性のトータルヘルスケア
メタボリックシンドローム
3.閉経後の高トリグリセリド血症─FIELDスタディが教えるもの
若槻 明彦
1
1愛知医科大学産婦人科
pp.924-927
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101419
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はじめに
女性の場合,閉経年齢を過ぎるとLDLが蓄積し,心血管疾患のリスクが高くなるこが報告されているが,トリグリセリド(TG)についてはあまり注目されてなかった.しかし近年,血中TG値が高値になると,LDLの小粒子化やレムナントの増加,善玉のHDLコレステロールの減少,血栓症の増加など動脈硬化に悪影響を及ぼすことがわかってきた.本稿では女性の高TG血症の頻度や冠危険因子,閉経後の脂質代謝特性,さらにはフェノフィブラートで最近行われた臨床試験の成績とその解釈について概説する.
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