文学にみる病いと老い
(87)「江戸時代の老いと看取り」
長井 苑子
,
泉 孝英
pp.90-96
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.06_0090-0096
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江戸時代*1は身分,階層,男女の性別を超えて,人びとの長寿の可能性がひろがった時代でした。……人びとはどのように老いと向きあい,幕府や藩は,いかなる方策を示していたのか,本書では,老いを生きる,老いを寿ぐ,老いを看取る,という三つの観点から,その実相をひもといてみます。(文庫本カバー裏より引用) 日本史リブレット92,山川出版社2011年刊わが国は,100歳以上の方々が約5万9千人(2014年)の超高齢社会*2である。これらの方たちの何割が自助自立されているのか,どれくらいの方々が寝たきりかは知りたいところである。しかし,いくつになっても,シルバー川柳の中にあるように,「お迎えは,いつでもよいが,今日はいや」という気持ちも確かである。死ぬ3日前まで働きたいという希望もある。これが実現できて,しっかりと長寿と健康を保てれば,人生悔いなしであろう。
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