特集 皮膚悪性腫瘍:診療の進歩と展望
悪性黒色腫・免疫療法
河上 裕
1
1慶應義塾大学先端医科学研究所細胞情報研究部門教授
キーワード:
癌免疫療法
,
免疫チェックポイント阻害療法
,
養子免疫療法(ACT)
Keyword:
癌免疫療法
,
免疫チェックポイント阻害療法
,
養子免疫療法(ACT)
pp.21-25
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.06_0021-0025
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「はじめに」近年,T細胞応答を利用する2つの癌免疫療法,免疫チェックポイント阻害療法と培養T細胞を用いる養子免疫療法(adoptive cell therapy;ACT)で,化学療法や分子標的薬抵抗性の多発転移巣をもつ進行癌に対しても,臨床試験で持続的な腫瘍縮小効果が認められ,癌治療分野における一大トピックスとなった。Science誌は,まだ課題は多いが,ヒトの癌でこれだけの治療効果を示し,直接癌細胞でなく,免疫細胞を標的とする治療という,癌治療のパラダイムシフトを起こしたとして,Cancer immunotherapyを2013年度Breakthrough of the Yearに選んだ1)。「KEY WORDS」癌免疫療法,免疫チェックポイント阻害療法,養子免疫療法(ACT)
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