特集 外来でみる小児のコモンな感染症
序文
久田 研
1
1久田小児科医院
pp.11-11
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002002
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今回の小児科診療の特集テーマは,『外来でみる小児のコモンな感染症』です.小児の感染性疾患は,新型コロナウイルス感染症のパンデミック前後で,一時的な激減と,その後の「揺り戻し」による急増により,流行状況が大きく変化しています.2023年,ヘルパンギーナは過去10年で最多レベルの流行でした.2025年は伝染性紅斑が過去10年で最大規模に流行しました.百日咳も過去最多レベルの全国的な流行状況にあり,マクロライド耐性化が懸念されています.マイコプラズマも同様に再流行しています.このように小児感染症は,季節性も含め従来の周期的な流行が崩れ,そのパターンは不規則化しています.そのような状況を鑑み,小児の一般的な感染性疾患を見直し,より適切な診断と治療,また,その予防につながるよう今回の特集を企画しました.

Copyright © 2026, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.

